ああ、なんて、よくある悩みなんだ・・・。
そこいらの本でも読めば、解決策が載っているような、そんな平凡な悩みだ。
ああ、もっと異常な悩みが欲しい・・・。
目が三つあるとか、お腹に人の顔があるとか・・・。
この程度では、失踪も発狂も出来ないではないか!!
もっと無責任になれば良いのだ。
と言うか、自分の本能に正直に生きれば良いのだ。
しかし、私は、そんな、人間の本能なるものが嫌いなのだ。
生き物の本能は美しいはずだが、何故に人間の本能だけは、かように醜いのだろう・・・。
否、それを醜いと感ぢる気持ち自体が、後天的に植え付けられた悪癖なのであろうか?
突き詰めれば、この世は二者択一の繰り返しによる、偶然の積み重ねである。
長年かけて積み上げた、積木の城をぶち壊す勇気が欲しい。
悲しい事に、こんな時にも腹は減る・・・。
ちょっと、コンビニに行って来よう。
満腹、すなわち、欲望を満たせば、一時、悩みを忘れる自分が、憎くてたまらない・・・。
だけど、そんな単純な自分が大好き!!