Mr.エレクトの独り言 「吠/ROAR~COMPLETE VIRGIN ROCKS」①

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「吠/ROAR~COMPLETE VIRGIN ROCKS」①

これまで、単独シングル1枚とオムニバスLP2種に各1曲の、計4曲(うち1曲はカヴァー作品)しか残していなかったため、正当に評価されるどころか、その俎上に載せられる事すらなかった、VIRGIN ROCKS。

しかし、先日のDVDに続き、ライヴとスタジオ録音を計18曲収録した同バンドの集大成とも呼べるCDが、遂にリリースされた。よって、少なからず興味のある方は、その良し悪しを自分の目や耳で判断する事も可能となった訳で、一ファンとしては、これに勝る喜びはない。
VIRGIN ROCKS SET

思えば、’84年5月に上京した私は、その2ヶ月前に解散した初代カムズのライヴを観る事は叶わなかった訳だが、その悔しさもあってか、第二期カムズ活動開始時のシークレット・ライヴこそ制覇出来なかったが、都内で行われたライヴは、ほぼすべて通ったものであった。

しかるに、実際そこには、二つの葛藤があった事も事実。

まず一つ目は、第二期カムズのあまりにもな世間からの酷評である。これはまあ、初代カムズの実力や人気からして、仕方のない事ではあるのだが、以前にも書いた通り、ライヴの最中に「WA-KA-ME演って~!!」と、初代カムズのレパートリーをリクエストする野次が飛ばされる事もあれば、元メンバーが二人居るにも関わらず、カムズと言うバンド名を名乗る事すら批判の対象とされていたものであった。

・・・とは言え私は、実は第二期カムズの曲も好きで、ミニ・アルバム「POWER NEVER DIE」もしょっちゅう聴いてたし、何しろ理不尽に迫害されている人間を応援する習性があるもんで、世間からの評判が悪ければ悪い程、余計に同バンドに感情移入して行った様な気もしないでもない。

・・・と言うか、既に勝っている側や勝ちが保証されている側につくのはみっともない気がしたし、それは自分の役目ではないとも思えたし、何よりパンクと言うものはそう言った「理不尽な抑圧に対して抵抗する事」に他ならないと考えていたゆえに。

ただ、第二期カムズのメンバー自身も、初代カムズを意識するあまり、悪く言えば気張っていると言うか、無理に変えよう変えようとしている様子が見え隠れして、ブレイクや転調等のギミックの多い楽曲が余計に不自然に聴こえてしまう部分も多々あった事は否めない。・・・ただし、そのかたくななポリシーや高い理想ゆえに、メッセージ性と力強さとを兼ね備えた「POWER NEVER DIE」や「AS A RABBIT OF HUMAN」と言った、後々まで演奏され続ける名曲が生まれた事も確かな事実であろう。

そしてもう一つは、あくまでも私個人の問題なのであるが、以前に述べた通り、私はパンクを好きになってから芸能界のアイドルを否定する考えを持つ訳で、しかしその私が女性ヴォーカル在籍の同バンドのライヴに通い続けると言う事は、芸能界のアイドルの追っかけをしてる様なミーハーな人間と一体どこが違うのか?と言う自問自答による葛藤であった。(・・・実際には自分もミーハーな人間なんだけどネ・・・。)

・・・あれはいつの事だか正確には思い出せないが、場所は確か新宿LOFT。私は定位置である会場中央辺りの右端に立ってライヴを観ていた時だったと思う。それ以前にも、ある頃から急にチトセ(←敬称略にて失礼イタシマス。)のMCが増えて来る様になり、何だかあんまり得意じゃない事を無理にやってる感が伝わって来て自分はあまり好きではなかったのだが、その件もあって、何だかここは自分の居場所ではないのではないか?と言う思いが、ふいに私の頭をよぎったのである。

だが、その日のライヴ、そして今回発売されたCDのタイトルにもなっているが、「叫ぶ」と言うより「吠える」と呼ぶに相応しいチトセの唄声を聴いてしまうと、やはり次もまた観に来ようと思わされてしまい、それ以降、私の気持ちが揺らぐ事は二度となかった。それ程までに、チトセのあの全身全霊を振り絞った咆哮っぷりは感動的だったのだ。

思うに、やはり同バンドの転機は、メンバー・チェンジ以上にバンド名の改名にあったものと私は考える。それまでは楽曲や演奏に不自然な気負いが垣間見られたが、日を追う毎にバンドが一体化して行くのが目に見える様に伝わって来ると同時に、まるで一つの生き物の様な楽曲が次々と生み出される様になって行くのであった。

また、更に言えば、その成長なり進化の過程を目の当たりに出来た事は音楽ファンのはしくれとしては非常に幸福な事であり、一つのバンドなり一人のアーティストを追っかけ続ける事の醍醐味とは、これに尽きると私は思う。

よって、気になるバンドがあれば直接観に行く事を、そしてその成長振りを楽しむためにも、もっと頻繁にライヴに通うべきであると言う事を、特に若い人に対し、私は進言する次第なのである。

さて、それでは今回発売されたCDの内容であるが、いつもの調子で思い入れたっぷりに語ってしまい、ちょっとばかし前置きが長くなってしまったので、それはまた次回のお楽しみと言う事で・・・。タハハ・・・スンマセン。(^^;)

(つづく)


<余談>ところで、同バンドのDVD紹介時に、私が自分にとってのアイドルを紹介した一文があるのだが、何故かその記事だけ不当に評価が低い!!・・・しかし、これは私のファン(男女問わず)が嫉妬を感じているものと前向きなプラス思考で捉え(←どんだけ~!!)、あまり気にしないでおこう。(←実は結構気にしてる?)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。