Mr.エレクトの独り言 Mr.エレクトの「ステッペンウルフ物語」(本編)

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

Mr.エレクトの「ステッペンウルフ物語」(本編)

Mr.エレクトの「ステッペンウルフ物語」(プロローグ)
http://erect.blog5.fc2.com/blog-entry-2091.html
・・・のつづき。

ここからが本題。

ところで、ステッペンウルフに対し、貴方はどの様なイメージを抱いているだろうか?

・・・もっとも、当時リアル・タイムで聴いていた方や、海外のハード・ロック寄りの音楽を好む方であれば、あまり偏見を持たず接しているかも知れないが。

しかるに、一般的な世間からの評価は、おそらくこうである。

ただの一発屋!!

能天気なバカ・ロック!!

・・・と。

そして特に、ドアーズやTELEVISIONの様な、どちらかと言えば詩人タイプのヴォーカリストを擁する文系ロック・バンドを好む方にとってみれば・・・。

粗野で野蛮!!

男臭い!!

むさくるしい!!

・・・と、それはまあちょっと言い過ぎかも知れないが、例えば汁出すブリーフ・・・じゃなくてジューダス・プリーストの様な現代都市から生まれたバカっぽさとは異なり、ステッペンウルフには原始時代の野性的な雄の匂いがムンムン(←オッサンぽい表現やな・・・)していると言う事も事実。

ただし、一発屋ってのは誤解で、実際には「BORN TO BE WILD」の世界的大ヒットから、’70年代前半の最初の解散までは大人気を誇り、その後もヴォーカルのジョン・ケイがソロになったりバンドを再編したりと迷走はするものの、彼らはそれなりに一時代を築いたグループなのである。

よって、問題なのは、やはり同ヒット曲のイメージがあまりにも強過ぎるせいか?

何せ「ワイルドで行こう」(邦題)・・・意訳すると「バカになろうぜ」だからね~。(^^;)

更には、あの絶対ヒゲ生やしてそうなヴォーカルのアクの強いダミ声、ギターの音色、オルガンやベースやドラムに至るまで、すべてが実に大味なメリハリあり過ぎまくりの極太サウンドで、そこにはまるで高熱の溶鉱炉でどろどろに溶けた鉄をハンマーでぶっ叩いて形成するかの如き、無遠慮極まりない程のけたたましさがあるのだ!!

・・・そこで私は、ふと気が付いた!!

そうか!!ステッペンウルフはカナダ出身バンド、そしてかのデトロイトはカナダに近い北米に位置する。

・・・テコトは、デトロイトがストゥージズやMC5と言った自動車工場の如き騒々しいバンドをたくさん生み出した様に、もしやカナダにはその自動車の原料となる鉄を精製する工場があるのではないか!?・・・と。(←またいつもの妄想癖が・・・)

しかも、ヴォーカルのジョン・ケイはドイツ出身で、バンド名の由来はヘルマン・ヘッセの小説タイトルから付けたとの事。

ううむ・・・インテリの文学青年と荒っぽい工場労働者との組み合わせ、ここにもストゥージズに似た、ステッペンウルフの魅力の秘密がありそうだ。

また、先にも述べた通り、能天気なバカ・ロック・・・否、ストレートでパンチのある単純明快な音楽を演っていると思われがちなステッペンウルフであるが・・・。

その音楽性は、実は多彩な具材がぐつぐつと煮込まれた豊饒なものであり、どろ臭いブルースを基本としながらもそこにハードなロック・サウンドのダイナミズム(熱)を加え、へヴィ・スモーキーなサイケデリック風味をふんだんに盛り込み、そして更にポップスが持つコンパクトかつキャッチーな魅力さえ兼ね備えていると言った、非常に饒舌かつ含蓄溢れるものなのである。

さて、それでは最後に、私のお薦め盤を紹介しよう。

・・・と言うか、私も以下のレコード2枚と、やはり当時購入した前身バンドであるSPARROWと初期ステッペンウルフのライヴを収録したブートCD1枚を残し、他はすべて処分するつもりである。

■「STEPPENWOLF THE SECOND」(1968年発売の2ndアルバム)
STEPPENWOLF THE SECOND
かの大ヒット曲が収録された1stアルバムよりも、当時何度も聴き込んだこちらの方が、私は好み。ここにはまさしく、ブルースの原石をハード・ロックの熱でぐつぐつ煮込み、そこにサイケデリックな味付けが施された珠玉のポップス作品が目一杯詰め込まれているのだ。

■「EARLY STEPPENWOLF」(1969年発売のライヴ盤/録音はデビュー前の1967年)
EARLY STEPPENWOLF
デビュー後の大ブレイクを受けてデビュー前の音源を無理矢理引っ張り出してくると言った、おそらくはレコード業界にありがちな経緯でリリースされたライヴ録音盤。A面には同バンドがブルースを基調としている事が良く解る泥臭い演奏を、B面には片面すべてを費やした長尺作品(21:36)で前半に呪術的なインプロヴィゼーション・パートを導入した「THE PUSHER」を収録。

いずれの作品も、力強いヴォーカル、及びオルガン奏者が在籍している事などから、同時代に活躍したザ・ドアーズとの類似性を感じる、実にワイルドかつサイケデリックな作風となっておりマス。

他には・・・まあ売っても大した金額にはならないベスト盤1枚くらい、手元に残しておくか・・・。

いや~・・・しかし。

そんじょそこらのちんけなガレージ・パンクなんぞ踏み潰しなぎ倒す、この凄まじいまでの破壊力!!

ステッペンウルフ、めちゃくちゃカッコイ~!!

あんまりシビレ過ぎて、オシッコちびっちゃいそうやわ~!!(^^)/


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文中に不適切な表現が多々ある事を、謹んでお詫びイタシマス。(^^;)