Mr.エレクトの独り言 ジュン上久保「サンフランシスコの奇跡」紙ジャケ

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

ジュン上久保「サンフランシスコの奇跡」紙ジャケ

先日、1972年に発売されたジュン上久保氏のアルバム「サンフランシスコの奇跡」が、本家イ~MIミュージック・ジャパンから紙ジャケ仕様にて再びCD復刻されマシタ。

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・・・ただし、このオリジナル・ジャケットの再現は明らかに手抜きで、本来このアルバムのジャケット・デザインは茶封筒?だか茶色の紙袋をモチーフにしており、隅の方にはシワによって出来た黒ずみ汚れみたいなものを表現した模様があしらわれているはずなのだが、今回発売された紙ジャケは一面つるつるの茶色になってしまっており、その点が非常に残念ではある。

しかるに、今回の復刻はデジタル・リマスタリングを中村宗一郎氏が担当しており、まだ細かな聴き比べこそしていないものの、一聴した所、音に幾分穏やかさと言うか艶やかさが加わった様な気がしないでもない。

そして、何と言っても今回大収穫であったのは、山田順一氏による解説文にて、未だ謎多き上久保氏の生い立ちや本作を発売するに至った経緯~その後の音楽活動等に関しての詳細な情報が明らかにされた事である!!

その辺り、詳しくは本作を購入して確認して頂くとして・・・。(^^)

しかも、そこには上久保氏が新作を発表するかも知れないとの記述もあった!!

・・・もっとも、本作の様なへヴィな(サウンドではなく)メンタリティ(心理状態)の作風を、現代において期待するのは野暮と言うもの。

しかしながら、どうせやるのであれば今さら時代に迎合する事などなく、ただひたすら自己の本心と向き合い、その生命の源である心臓の鼓動や温もりのみを原材料とした、独りの人間が発する生々しい息吹や振動を感じさせてやまない様な作品を作って頂ければ、私の数少ない“超”愛聴盤のレパートリーが、また一枚増える事にもなるであろうか・・・とも。

楽器演奏の技術や機材の進歩が“擬態”や“隠蔽”のためにのみ用いられている昨今、こころの内にある魂の形状や手触りを音楽に生き写しにした、まるで自分の分身の如き作品を作り上げる事が出来る可能性のあるミュージシャンが存在し得るのは、非常に稀な事なのだから。

特に、経済至上主義のこの世にあっては、なお一層・・・。