Mr.エレクトの独り言 (リンク忘れ追加済)「Kのオッサン」(前編)

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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(リンク忘れ追加済)「Kのオッサン」(前編)

私がK氏と初めて出会ったのは、10年くらい前、新宿店が現在の場所に移転してすぐの頃だったであろうか。

ちなみに・・・K氏とは、拾い屋をやっているホームレスのオッサンの事である。

最初は確か、近所のCD屋が処分したヴィジュアル系のCDなんかを売りにきたんだったと思うが、近所にあるまた別の中古屋にも同じ商品が並んでいた事から、おそらくは、そちらで買ってもらえなかったダブり商品を持ってきたのだろう。

その後、当店外の階段部分に置いておいた掃除機やらレコードやらが盗まれたりしたのだが、それもきっと・・・。

ところが、Kのオッサン、何度か売りにきたと思えば、それから数ヶ月~時には1~2年もの間、姿を現さなくなったりするのだ。

聞くと、どうも入退院を繰り返している様子。(本人は口にしないが、時には近所のコンビニで○○をして檻の中に入ってた事もあるみたい。)

それで、入院費用なんかはどうしてるのかと言えば、どうやら故郷の北海道に住む妹が親の遺産を管理しており、いちいち頼んで送金してもらっているとの事。

事実、当店宛てに現金書留を送るので預かっておいてくれと、何度かKのオッサンから頼まれたりした事もあった。

更に詳しく聞くと、Kのオッサン、若い頃にはピアニストとして生計を立てており、都内で女性歌手の歌唱レッスンなんかの仕事もしてたと言う。

なるほど、現在60歳くらいになる男性が当時、しかも北海道でピアノなんか弾いてたとなれば、余程の変わり者か、もしくは音楽に縁のある家系、あるいはかなりのお金持ちであろう事は容易に想像が為されるであろう。

しかし親の遺産があるのなら、何でホームレスなんぞやっているのか?って話なのだが・・・。

ある時、私がその理由を聞くと、Kのオッサン曰く、「おりゃ(俺は)、鎖で縛られたくないんだ。」・・・と、まるで十代のパンクスみたいな事を言いやがる。(^^;)

そんなこんなで約10年・・・。

極稀に、雨をしのぐために当店外の階段の踊り場で寝てた事もあるKのオッサン、時には、何とあのジョニー氏とバッティングしてた事もあったっけ。

しかも、つい先日、某施設でジョニー氏を見かけたと言うではないか!!(←その辺りのエピソードはまた後日。)

<注釈>ジョニー氏とは?以下参照の事。
実録「レコード・コレクター地獄変」

そして、去年の秋頃の、やはり雨の日だったろうか、久々にKのオッサンが現れて、これから病院に通うので、また妹からの送金を預かっておいて欲しいと言う。

そこで、駄目元だと思いつつも、私はこう言った。

「そんなにお金(遺産)あるんなら、安いアパートでも借りて十年分くらい家賃を先払いしとけば、寒い思いをして寝る事もなくなって良いんじゃないデスか?」・・・と。

もっとも、やっぱKのオッサンにその気はないみたいで、ただ遺産の話には喰い付いてきて、親が牧場経営してたとか、馬主だっただとか、色々な事を話してくれた。

そんな話を聞きながら、あ~あ、こっちは家賃支払うのに毎日四苦八苦してるってのに、いい気なもんだよな~・・・と、私は思ったものである。

すると、それからまた数日後、Kのオッサンが珍しく、今度はよれよれのスーツなんか着て現れた。

以前にも、病院から退院した直後はそんな格好をしてた事もままあったが、今回は何やら私に相談事があると言う。

むむ・・・もしや、今まで結構親切にしてあげたお礼に、遺産の一部でも譲ってくれる気になったのかしら!?

・・・んなわきゃないか!!(^^;)

(中編につづく)
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