Mr.エレクトの独り言 「Kのオッサン」(後編)

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「Kのオッサン」(後編)

それにしても、悲しくなるのは・・・。

あのジョニーさんもそうだったけど、社会的弱者の立場に置かれた人間の狡猾さ・・・って、言うの?

まあ、彼らも生きるために必死なんだろうけど・・・。

例えば、当店に何かを買い取ってくれと持って来る際、彼らはホント、いけしゃあしゃあと、それが如何に良いものかって事を過剰にアピールすんだよね~。

いやいや、こっちは知ってるって、それがブッ○・オフでもどこでも買い取ってもらえない品だって事・・・。

つうか、下手するとブッ○・オフが売れずに処分した品だったりもしてね。

当初は「いくらでも良い」だなんて、口では「値段はお任せ」みたいな言い方してさ・・・。

こっちは、「いくらも(値段は)つかねえよ・・・」って感じッスよ。(TT)

何と言うか、表面的には悪意なく、人を騙す・・・みたいな?

騙す・・・って言うか、欺く?

しかしまあ、それも小動物が自分の身を守るための擬態みたいなもんなのかしらね~?

今回の不動産屋サン紹介の件だって、それ以前に、部屋借りたらどうか?って言う私の進言に対しても、感謝してるんだかしてないんだか・・・。

・・・とは言えど、基本的にKのオッサンも変り者だからな~。

それにそもそも、善意で行なった行為の見返りを求める事こそ、おかしな話だしね・・・。(--;)

・・・と、そんなこんなで年が明け・・・。

年末年始は店内にこもりっきりで在庫発掘と出品作業をひたすら繰り返していた私であったが・・・。

1日に1回、2~3食分の飯を調達するために山を下りて人里に・・・じゃなくて、エレベーターのないビルの5階から階段を下りてコンビニなんかへ買い物に行く訳なんだけど・・・。

ビルの入口にある集合ポストをチェックすると、仕事上付き合いのある業者サンからの年始の挨拶状等に紛れ、個人からの年賀状が一通。

はて、ここ数年、個人からの年賀状が、しかも店に届くなんて殆どなかったのに?

・・・などと思いつつ、その葉書を手に取ってみると、イラストや「謹賀新年」等の定型文がプリントされた面の空欄に、丁寧な文字で一言だけ、「お世話になりました。」・・・と記されていた。

だもんで私は、「え~?誰かに何かお世話なんてしたっけか?」・・・と不思議に思い、葉書を裏返して差出人の名前を見ると・・・。

何とそこには、Kのオッサンの本名と住所が書かれていたのだ!!

おお~!!オッサンやるな~!!流石、今はあんな風に落ちぶれてても、元は金持ちの家で育っただけあって、日本人のこころっちゅうか、日本の文化風習ちゅうもんをちゃんと心得とるわい!!

しかも、あの自堕落なKのオッサンが、わざわざ年賀状まで買って来て、新居であるあのボロ・アパートの一室のあの黒いテーブルで、こんな手紙を書いて寄越すとは!!

近所なんだから、またフラッと現れりゃ良いだけの事なのに・・・。

ああ・・・やっぱ人には親切にするべきなんだな。

・・・と私は、仕事仕事の過酷な日々を一時忘れ、しばし、人間らしい暖かい気持ちに浸るのであった。(TT)


★ここでBGM「みなしごのバラード」


・・・トナルト?

後はKのオッサンが、「遺産はすべて、あの親切な中古レコード屋の社長に譲りマス。」・・・と、遺書にでも書いてくれるのを待つだけだな。(←妄想)

・・・なんてね、それは冗談冗談!!(^^;)



・・・って、半分は本気だけどネ。(^^)

(おしまい)