Mr.エレクトの独り言 「口封じの呪文」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「口封じの呪文」

「実行する能力の無い者が偉そうな事を言うな」と言う言葉があるが・・・。

真に重要なのは、その意見が的を得ているかどうか?・・・そして、真っ当かどうか?・・・と言う点にこそあり、誰の発言であろうが、そんな事は二の次である。

・・・と言うか、そもそも「実行する能力の有る者が言わない」事の方こそ問題なのであり、それゆえに「実行力の無い者が言わなければならなくなる」のではないだろうか。

また、一人の人間が正しい事ばかりを言う訳でもないし、かと言って間違った事ばかりを言う事もそうそう無い訳であるからして、「誰が言ったからどうこう」との視点で物事の正否を語る事自体が間違いであるとも言えよう。

そして、ここが最も大事なのだが、例え「実行する能力の無い者」が口にした意見であろうとも、それを実行力のある者が読み、実行しようとするかも知れないのだから、それが誰であろうともその口を塞ぐべきではない。

・・・とは言え、実行する能力と言うもの自体が、その人間自身が本来併せ持つ能力のみならず、その家系や出自や身分や立場がその“力”の源泉である場合も多いゆえ、彼らがその“力”を独占し続けるためには「それを実行すべきではない」と考える事も必然であろうか。

かく言う私も同様で、自分が権力者の立場なり家系に生まれていれば、そちら側の都合でものを言うであろう事は想像に難くないし、それを否定する気もさらさら無い。

要は、虐げる者は虐げる者の理屈や責務があり、虐げられる者には虐げられる者の理屈や責務があると言うだけの話で、しかしその一方がもう一方の口を、冒頭で述べたご都合主義の屁理屈によって塞ぐべきではない・・・否、塞がれてたまるか・・・と言うのが、今回の主題なのである。

ましてや、手前自身もピラミッドの下層階級であるにも関わらず、そんな風潮やマインド・コントロールにまんまと乗せられ、下層階級同士で足の引っ張り合いをするその先導役を担うなどとは、自分の首を自分で締めてるとしか私には思えない。

やる気がないなら引っ込んでいれば良いし、あきらめているのなら無視するなり見てみぬ振りをすれば良い。

しかるに、そんな怠惰な人間が、自分の住む世界や身の回りの環境を良くしようとあがく人間の意欲を削ごうとするなどとは、それこそ「黙れ」と言うしかないであろう。

人間に限らず、生き物にとって“怠惰である事”に価値があった試しなど無い。

・・・否、怠惰なだけならまだしも、意欲的な人間の姿を見る事によって自身のコンプレックスを刺激されるのかどうかは知らないが、“怠惰である事”を他人にも強要する様な所業はやめて頂きたいものである。

もっとも、怠惰な人間は抑圧や迫害に対しても無頓着、もしくは人間の尊厳に対しても不感症なのだから、それこそ言うだけ無駄な事か。

いずれにせよ、数の正義を振りかざす者が怖れるものは、やはり“数”である。

だからこそ彼らは、今は少数意見であろうとも、その“数”が増えるのを怖れ、人々の“口”を封じようとするのだ。

私達に“選び取る権利”くらいあるのであれば、少数意見を排除する理由などどこにもない。

何故なら、如何なる理由があろうとも、“少数である事”は私達が選択したその結果だからである。

だがしかし、少数意見であるからと言ってその口を頭ごなしに封じてしまったならば、私たちは“選び取る権利”すらも失ってしまう事だろう。

そんな時代が、もうすぐ訪れようとしている。