ホントかウソかは知らないが、昔こんな話を聞いた事がある。
裁判官になるための司法試験は、すぐには合格させず、設問に対し何度も繰り返し答え続けていると、知らず知らずのうちに権力者(既得権益者)にとって都合の良い思想を持つ(受け入れる)様になる・・・と。
すなわち、ある方向性を持った思想に忠誠を誓う従順さを身に付けなければ裁判官にはなれない・・・と言うのだ。
・・・とまあ、それは与太話の類であると切り捨てるとしても、最近になって強く感じる事がある。
それは、先の話と同様に、マスコミの流すニュースを追っていると、知らず知らずのうちにある方向性を持った思想を抱く様に仕向けられる・・・と言う事だ。
例えば、それが特に顕著なのは、たかじん(ゴミ売)系のテレビ番組であるが、あれを観てると中国や北朝鮮を敵視させたい事、そして憲法9条を改正したいと言う事が良く解る。
印象操作・・・と言うのだろうか、憲法9条の良い点を述べる事なく、GHQに押し付けられた占領憲法であると言う事を繰り返し発言する事で、それをさも悪いものであると認識させる手法によって。
同様に、戦時中の大本営発表の如く真に受ける事などしていないと自分では考えていても、テレビ、新聞、雑誌、インター・ネット等で日々繰り返したれ流される(ある特定の方向性を隠し持った)マスコミの偏向報道ばかりを追っかけていると、知らず知らずのうちにその術中に嵌ってしまうのである。
要は、マスコミ報道(=大本営発表=権力者の思惑)ばかりを追っかけて、それらに対し真面目に一喜一憂すると言う事は、マスコミが考える事・・・否、考えて欲しい事ばかりを日々刷り込まれ続けると言う事なのであるからして・・・。
例えば、どこかの国の悪いニュースが報道されればその国の評判は下がり、何度かそれを繰り返されるうちにその国の事を嫌いになり敵対視する様になると言う具合に。
知らなければ済む情報、ましてや人工衛星をミサイルであると言い張り、極一部の存在でしかない反日運動をクローズ・アップして取り上げ、更には寝た子を起こすかの如く南京問題を蒸し返し・・・。
もっとも、そもそも報道機関が存在するその目的は戦争を起こさせるプロパガンダのためであると言うのだから、さもありなん。
かと言って、何も見ざる聞かざるのままでは、これまたマスコミ教信者が大多数を占めるこの国においては、時流に流されるか、多数決によって屈服させられるのが関の山。
ゆえに必要とされるのは、反対意見や少数意見にも目を向ける・・・と言う自発的な行為に他ならない。
そしてまた、マスコミ報道に対し受動的に反応させられ続けるのではなく、そもそもその報道自体が正しいのか、更にはそれが事実だとしても、そこに意図的な思想誘導が加えられていないか?と言う事に気をつける必要がある。
「腹が立つ」と感じた時には、「腹が立つと思わされているのではないか?」
「許せない」と感じた時には、「許せないと思わされているのではないか?」
「これこれこうすべきである」と感じた時には、「これこれこうすべきと思わされているのではないか?」
・・・と。
マスコミから投げかけられる問いかけに対し逐一反応し、知らず知らずのうちに権力者(既得権益者)にとって都合の良い思想を持つ(受け入れる)様になり、知らず知らずのうちにある特定の方向性を持った思想を抱く様に仕向けられる・・・と言う事が無い様に。
特に、自分の考えが正しいと感じた時、自分の意見が多数派であると感じた時には、そこで一旦立ち止まり、反対意見や少数意見にも目を向ける事が必要なのではなかろうか。
・・・それでもなお、反対意見や少数意見が存在が許されている状況にある、今のうちに。