Mr.エレクトの独り言 こころの中の独裁者
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

こころの中の独裁者

私は人間が嫌いだ・・・と、言うのは言い過ぎで、私は、人間のこころの中に在る、独裁者的な部分が嫌いだ。

しかし、それは、生き物の本能とでも言うべき、生命維持装置であり、種族保存の本能でもある。

言い換えるならば、私は、自分のこころの中にも間違いなく存在する、独裁者的な部分、すなわち人間の本能ってやつが嫌いなのだ。

ゆえに、私の人生は、そいつとの格闘であり葛藤であり、ゆえに、私は、自分の本心に蓋をし、本能を抑圧して生きてきた。

だが、時々、あいつは顔を出すのだ。

ああ、いやだ。おぞましい。見たくない。

しかし反面、その一瞬、自分が神になったかの様な、あるいは絶対的な権力を手に入れたかの様な至福感、愉悦の境地に浸っているのも事実なのである。

そう。もしも、私に力があれば、私は、自分の本能を思いっきり満たす事が出来るし、満たそうとするだろう。

すなわち、私が言う、「人間の本能が嫌いだ」と言う考えは、自分の能力では、その願望や欲望を満たしきれず、そこから生ぢる失意や苦しみから逃れたいがゆえに持ち出した、自分に都合の良い勝手な理屈であり、力無き自分を誤魔化す手だて、少しでも苦しまずに生きるための手段の一つに過ぎないのである。

ああ、本音を言えば、殺したい、奪いたい、征服したい、支配したい、犯したい、すべてを破壊したい、粉々にぶち割りたい、一つ残らず焼き尽くしたい、刃物でメッタ刺しにしたい、理不尽に踏みつけたい、尊い命を一瞬で握り潰したい・・・。

だから、その様な、人間の本能を満たすと言う目的を成就し得ている独裁者に対し、怒りと言う名の大義名分を掲げ、嫉妬心に溢れた醜い本心さえも隠蔽しているのだ。

要するに、私は、本当は自分が独裁したいがゆえに、現時点での独裁者の存在を憎み、怒りを向けているに過ぎないのである。

更に言えば、人間の存在自体が悪では無い様に、独裁者や独裁行為自体が悪いのでは無い。むしろ私は、独裁者よりも、独裁者を許す、否、独裁者を歓迎するかの様な主体性の無い人間達の事が嫌いなのだ。

本当に独裁者を許さぬのであれば、その逆に、すべての人が独裁者となるべきなのであり、私の望む世の中とは、すべての人が独裁者でいられる世界、すなわち、極一部の支配者の存在を許さぬ世界である。

そして、そのためには、一人が一つの国家となり、人間ひとりひとりが、各々自主独立した存在となる事以外に術(すべ)は無い。