高円寺の某中古レコード店に立ち寄り、シングル・レコードなどチェックしていると、それはそれは大声で、私の名前を呼ぶ声・・・。
「エレクトさん(仮名)ぢゃないデスか~!!」
例の、男性アイドル・マニアのTである。
それからは、「何してるんデスか」とか、「うんことカレーは紙一重のCD、まだありマスか」(←以前、店で聴かせたオシリペンペンズをえらく気に入っているのだ)とか、「チャック・ベリーありマスか」と、人のズボンのチャックを指差して、それはそれは嬉しそうに言う。
私は、「し~・・・。廻りは皆、健常者の人達なんだから、静かに!!」と、自分の口先に人差し指をあてがい諭すも、興奮未だ冷めやらぬご様子。
店員はと言うと、慣れたもので、チャック・ベリーは、そこ(Cのコーナー)にあると、Tに伝える。
しかし、このT、ホント、壊れた犬の様にキャンキャンと人にぢゃれつき、そのハイ・テンションぶりには、思わず笑いが込み上げてしまう。
しかも、最近は、私の教育のせいか、ギャグのバリエーションを増やし、例えば、偶然、外でTに遭遇し、声をかけられた際に、私いわく「自分は(エレクトの)弟だ」と言い張ってシラを切り通すネタがあるのだが、Tは、それをここの店員に応用し、デカイ声で色々話しかけてくるTにとまどい、返答に困っている店員に対し、「あっ解った!!○○サン(店員の名)ぢゃなくて、その弟なんでしょ」と、ふざけた事をのたまっている。それは俺のネタだっちゅ~の!!
また、「近いから(Tは高円寺在住)、しょっちゅう来て大変でしょう?」と店員に問うと、「毎日デスよ・・・」と店員。それを見てT、「毎日これデスか?」と股間をしごく素振りを繰り返す。それを見て、私も店員も笑いを堪えるのに必死だった。
まあ、何にせよ、こう言う明るいキチガイと言うのは、人を楽しませてくれるので、少々(かなり?)うるさい事を除けば、特に問題無しなのだ。私の知人などは、「よくあんな奴の相手が出来るな」とあきれるが、きっとTの魅力は、一部の人間にしか見えないと言われる、フェアリーの様なものなのであろう。
「フェアリー」→「妖精」→「陽性のキチガイ」。
その逆に、暗く陰鬱なキチガイは、困り物デスな。
「暗く陰鬱」→「陰性」→「インセイん」。
・・・って、ただそのオヤジ・ギャグが言いたかっただけかよ!!(←セルフ・ツッコミ)
レポート、おわり。