先日、仕事場を引越ししたお陰で、部屋の奥に死蔵されていた商品を多数発掘する事が出来た訳デスが、その中から山口百恵のベストCDが見つかりマシテ・・・。
ただし、それは特定の国でのみ販売を許可された限定ライセンスCDだったので、ヤフオク等で販売する訳にも行かず、これ幸いにと、仕事場のBGM用に使用しておりマス。
まあ基本的に、仕事中は出来るだけリラックスしたいゆえ、食べ物もそうだけど、大好きなものを聴いた方が作業も捗るって寸法なんデスよ。
このベストCDには、私の大好きな「美・サイレント」や「愛の嵐」も入ってマスしね。(^^)
<参照記事>
■「大好きや~!!」
いやまあしかし、作家や演奏陣には当時の最高峰の人達が結集している訳だし、百恵チャンもあの忙しさの中で3ヶ月毎に発表する新曲の構造のみならず、しかも十代にして作品内に描かれた世界観までをも理解して表現してたんだから、その集中力と言うかプロ意識の高さには感銘を覚えずにはいられないデスよ。
・・・と、その歌声に癒されまくっていたそんな矢先、在庫の山から百恵チャンのトリビュートCDが出て来たのデス。
そんで、「そういや、こんなのあったな~。」なんて思いつつ、どれどれ・・・と、そのCDをプレイしたのでありマスが・・・。
「くわぁ~!!もう、何じゃこりゃ~!!」
何と言うのでしょうか、“トリビュート”であるにも関わらず、このCDに収録されてる曲の殆どは、「ボク(私)の声って素敵でしょ?」的なものや、「ボク(私)、こんな音楽やってマス」的な、“トリビュート”とは程遠い、“便乗商法(唱法?)”のオン・パレード!!
唯一聴けたのは、中森明菜の「愛染橋」のみ。
あとはラストに入ってる、歌唱力及び表現力抜群の岩崎宏美にも期待するしかないか・・・と。
・・・がしかし、もちろん岩崎宏美の歌唱は非常に素晴らしいものではあったのだが、そのアレンジが超最悪と来ていやがった。
どう酷いのかと言えば、「どう?ボクのアレンジ能力?あんな事もこんな事も出来るんだよ。」みたいな、もう自己宣伝と言うか自己能力自慢のみが前面・・・否、全面に押し出された吐き気がする様な代物。
一体これの、どこがトリビュートなんじゃい!!(@@;)/
真のトリビュートとは、時には自分の個性を殺してさえも、その作品の世界観に己の持てる能力と労力と情熱の全てを捧げつくすべきものであるはず!!
・・・であるにも関わらず、手前の名前や能力を売り込む目的のためにだけ、その作品の人気度や認知度を利用して、しかもその世界観さえをも踏み躙るとは、何たる蛮行か!!
本来ならば、その作品が持つ意味や主題や魅力や構造を出来得る限り理解しようと努め、味わい、自らの身体に取り入れ、その感動、すなわちこころの振動を可能な限り目減りさせる事なく・・・否、むしろ増幅させるためにこそ、自身の能力なり特色なり特性を発揮すべきなのではないのか!?
要は、その作品に対する限りない忠誠心と一体化、それらを為さんとの覚悟なくして、他人の感動(=こころの振動)を拝借しようなどとは、しかもそれを恥ずかしげもなく“トリビュート”と銘打とうとは、図々し過ぎるにも程がある!!
・・・と、猛烈な怒りと哀しみに囚われた私は、このトリビュートCDをむんずと掴み・・・。
叩き割ってゴミ箱にぶち捨ててやりマシタわ!!(@@;)/
・・・てのは嘘で、やっぱもったいないから500円くらいで売るか・・・。(--;)
しかし、こんなゴミCDを世に出しやがって、いくらこのメーカーが過去に百恵チャンの作品をリリースし、作品の権利(もしくは隣接権のみ)を持ってるからと言って、その価値を貶める様な事をするとは、ホント、権利と言うものの意味を履き違えてるとしか思えマセンよ。
そこで、明日もしくは近日中に、“権利”についての持論を述べまくりたいと思いマス。
ではまた。(^^)