Mr.エレクトの独り言 自己表現に必要なもの
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

自己表現に必要なもの

社会的な価値を認められた人間、あるいは、こころが満たされている人間のやる自己表現なんて、面白いはずが無いぢゃないか。

極論するならば、世間からも、誰からも相手にされず、ましてや、その存在すら認められない人間が、生きている意義や意味を見出すため、あるいは、他人に、せめて自分の存在だけでも知って欲しいと、必死で手を伸ばそうとする、その行為こそが自己表現の、本来あるべき姿である。

そして、クラスの人気者が、もっと人気者になりたいと、すなわち、もっと多くの人を喜ばせたいと思ってやる行為が、エンターテイメントの本質と言えよう。

ゆえに、必ずしもクラスの人気者である必要は無いが、サーヴィス精神の無い者に、エンターテイナーは務まらない。

人を楽しませると言う事は、そう簡単な事では無く、技術以前に、その人間の持つ資質が大きく関係してくるのである。

裕福な人間のやる自己表現とは、「庭になんたらの花が咲きマシタ」とか、「ムスコがどうのこうの」と言った、てめえの幸せを分けてあげるとでも言わんばかりの、共感とは無縁な、幸福感の押し売りがほとんどだ。

喩えるならば、ゴール目指して必死に走るマラソン・ランナーと、既にゴール・インし、ゆうゆうとリラックスしている人間との、どちらを観たいか?と言う事である。

そして、そのゴール、人生において目指す目的、及びその過程、それらが自分の価値観と近ければ近いほど、人は共感し、共鳴し、感動を覚えるのだ。

ゆえに、もしも私が金持ちになったなら、あるいは、私のこころが満たされ、穏やかに生きる事が出来る日が来たならば、私は、こんな時間の無駄なだけのブログなんてさっさとやめるし、ストゥージズやジュン上久保など聴かなくなるだろう。

音楽を選ぶ基準は、音色やビートだけぢゃ無いのだ。

私は、願いを叶えようと、必死の思いで手を伸ばす人間の事が、好きなだけであり、私が音楽に、そして自己表現に求めるものは、ただそれだけなのである。

ゴールは遠い、気が遠くなる程に・・・。

なぜなら、私が、そして、自己表現者が本当に求めているものとは、実は既に失われ、決して取り戻す事の出来ない、“何か”・・・であるのだから。