Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その19「堕落の日々」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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禁未来小説「ドラへもん」その19「堕落の日々」の巻

あの日・・・。そう、ドラへもんをぶっ壊し、パパとママを突き飛ばしてからと言うもの、ボクは我が家の支配者となった気分で居た。

その後も、ボクは事あるごとに暴れ、食器やガラスを割り、机をひっくり返し、欲しい物をママに買いに行かせ、見てみぬ振りのパパとは顔を合わせない様に、パパが会社から帰る頃には、部屋に篭って漫画を読むか、ネット・サーフィンを繰り返す日々を過ごした。漫画はすぐに飽きてしまうけど、インター・ネットの世界は、ありとあらゆる表現や価値観が玉石混合、清濁併せて混在しており、ボクは飽きる事無く情報をむさぼった。

そうさ。ボクにはもう、パパもママも、家族さえも必要無いんだ。あの人達は、ただボクにご飯を運ぶために生きているに過ぎない・・・。

そして、ネット・サーフィンにも飽き、空想や妄想に浸る事も、ボクには楽しい一時だった。

ああ、ボクはこの先、どうなるんだろう?そんな不安も覚えないでは無かったが、それ以上に、この怠惰な生活は、ボクのこころを蝕んでいた。

あっ!!そうだ。ママに新発売のお菓子を買いに行かせなくちゃ!!

ボクは、昼過ぎに目を覚まし、パパが出社している事を確認すると、一階に下りていった。

ママは何一つ文句を言う事無く、買い物に出かけた。以前は、ボクがおつかいに行かされ、昼寝の邪魔をされていたと言うのに、今はその逆だ。

「のひ太サン。ぢゃあ行ってくるわ。」

まるでロボットか死人の様な表情で、ママは出かけた。ボクはこころに後ろめたいものを感ぢない訳では無かったが、テレビで「笑っていい?もっと」を見てゲラゲラ笑うと、そんな気持ちも吹き飛んだ。

そうさ。しょせん、この世は地獄なんだ。だったら、楽しんだ方が勝ちさ。

ボクはいつしか、自己を正当化するための思想を嘯(うそぶ)く様になっていった。

(つづく)

★連載は、あと182回続きマス。末永くお付き合いを・・・。
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