Mr.エレクトの独り言 禁未来小説「ドラへもん」その20「電脳の宇宙」の巻

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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禁未来小説「ドラへもん」その20「電脳の宇宙」の巻

しかし面白い。ボクは、パパから奪ったパソコンで、日夜、ネット・サーフィンに勤しんでいた。まだ小学4年生のボクにとって、インター・ネットの世界は、現実の世の中で何年生きるよりも多くの知識や情報をボクにもたらした。もちろん、必要不必要に関わらず・・・。

そしてボクは、“Z(ゼット)ちゃんねる”と言う、匿名で書き込みの出来る大規模な掲示板に特にハマり、書き込みこそしないものの、いくつかのお気に入りのスレッドを巡回するのが日課となっていた。

また、ネット上には、チャットと言うものが存在し、何と言うのだろう。リアルタイムで文字による公開の会話が出来ると言うもので、やはり参加こそしないものの、話し相手の居ないボクにとっては、これもまた、非常に興味をそそった。

ボクは、部屋に居ながら、世界と繋がっている自分を実感していた。確かに、昔の引きこもりは、世の中から隔絶した状態で、人との触れあいを拒絶するかの印象があったが、もはや現代、否、ボクにとっての引きこもりとは、人と人とのかかわり合いを客観的に見つめる事によって、皮肉にも、ある種、人間の本質と言うものと正面から向き合うかの如き様相を呈していた。

とは言え、色々な物事、それも超下らない下品なものから、実に役立つ人生のバイブル的なものに至るまで、実に様々な事象を垣間見て、目や耳、そして脳に刺激を与えれば与えるほど、何故だか、ボクのこころの虚しさは、加速度的に増していくのであった。

人間は、そしてボクは、何のために生れてきたんだろうか・・・。

いつしかボクは、そんな哲学的な思考に、想像力を働かせる様になって行った。

それにしても、人間の一生とは、何て短いんだろう・・・。

そうさ、たかがインター・ネットの世界をちょっと覗き見ただけで、この無限の宇宙において、人間の存在なんて、実にちっぽけで無力なものだって事が解る。

・・・だから、すべては無意味。すべてが無意義。すべては無価値。すべては無限に無・無・無・・・なのだ。

ましてや、こんなちっぽけな、ボクの存在なんて・・・。

(つづく)
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