Mr.エレクトの独り言 PENI三昧の日々
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

PENI三昧の日々

RUDIMENTARY PENIの、やっぱ、アルバム「DEATH CHURCH」はええな~。

熱い想いが、胸の内から勢い余って噴き出しまくるかの様な、その感情の昂ぶりや震えが、曲のテンポやスピードを完全に支配しており、それゆえ、その激しいサウンドに、私は必然性を感ぢてあまりあるのだ。

嘘の無いスピード。嘘の無い激しさ。自らの内から湧き出る、偽らざるもの。

更に、PENIの良い所・・・と言うか、私が好きな点は、怒りや憤りだけで無く、諦観や虚しさと言った、精神の沈み具合もリアルに表現されていて、パンクにありがちな激しいだけの一本調子なワン・パターンさも無く、実にシンプルな構造の楽曲ながら、バリエーションに富んだリズムを支えるドラマーもだが、やはり、感情移入的かつ表情豊かな歌唱が素晴らしいのであろう。

初期のEPには、CRASSの影響も色濃くあるが、PENIは、同ぢくCRASSの影響大な、初期の“あぶらだこ”にも影響を与えているんぢゃないだろうか?

このアルバムの頃は、やはり同様にトリオ編成と言う事から、“マスターベーション(←バンド名)”などを思い起こさせるサウンドでもある。

たかが音楽と言うが、人間が持つ様々な感情、完全には理解不能な複雑な心理を、簡単なコードの組み合わせで描いてしまえるんだから、PENIが・・・と言うより、パンク・ロックの方法論と言うのは、やはり素晴らしい。

そう、誰もが皆、楽器やペンを武器にして、自己表現の戦場、すなわち、ステージ(舞台)に立つ事が出来るのだ・・・。

でも、問題はその先だ。

自己表現の勝ち負けとは、如何に多くの人を感動させたか?と言う事を競うものでは無い。

自己表現における本当の勝利とは、“如何に自分に嘘をつかなかったか?”・・・と言う事、ただその一点に尽きるのである。