Mr.エレクトの独り言 紅白裏合戦~①「マンコス」「センチメンタル出刃包丁」
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

紅白裏合戦~①「マンコス」「センチメンタル出刃包丁」

4月9日、高円寺2000ボルトにて、組織暴力幼稚園企画「紅白裏合戦」を見物。

一番手のマンコスは、ビアガーデンで盛り上がるタイプのバンドで、私的には、あまり好みではありマセンでした。ゴメリンコ・・・。

二番手、センチメンタル出刃包丁。ベーシストのヤミに有頂天T氏が脱退(~現在、“断絶間”を結成。)したものの、すぐに、女性ベーシストである“不純”嬢が加入。・・・しかし、女性でありながら、この、強烈なRAW POWERむき出しのバンドに参加しようとは、何とも無謀な行為であるが、ゆえにこそ、そのチャレンジャー精神は大いに評価すべきであろう。さて、今回、新メンバーによる何度目かのライヴであるが、ヴォーカルこそ今いち聴き取りづらかったものの、出音のバランスも非常に良く、実に息の合った演奏であったと思う。もっとも、紺野自慰SX氏の作る、ヒトの衝動中枢をダイレクトかつ短絡的に直撃する、まるでスタンガンの様な楽曲に衝き動かされるかの如く、抑圧された性的欲求を爆発させ、客席を転げまわるヴォーカルのAF陽介氏は、言わば、ライヴハウスと言う“特別な空間”において、“混沌”を“興奮”に転化するために、観客に差し出される“生贄”の様な存在であり、そもそも、セン出刃におけるヴォーカリストの立場とは、狂気を体現するための凶器とも呼べる“飛び道具”的なものゆえ、声や歌詞が聴き取れない事など、今の段階では、さほどの問題では無く、バンドとしてまとまって来たと言う事の方が、重要なのだ。また、ドラマーのクスコヘッド菊池氏の、“ライヴ中に、新しいドラムのフレーズを開発しようとしているのでは?”とさえ思える、自己の衝動を最優先するかの直情的なドラムの叩きっぷりは、相変わらず素晴らしく、その自由奔放さは、観ていて非常に気持ちが良いものであった。この日は、過去に、このバンドのライヴを観た中でも、ベストに挙げられる出来であり、不安定だったメンバーも固まった今、今後の活動にも大いに期待したい。ライヴハウス、あるいは音楽に、非日常的な興奮や、衝動むき出しの表現を求める方には、間違い無くオススメのバンドである。

(つづく)

<ライヴ告知>

断絶間 4月21日(金)無力無善寺(デビュー・ライヴ)

センチメンタル出刃包丁 5月12日(金)新宿URGA