Mr.エレクトの独り言 紅白裏合戦~②「ぐしゃ人間」
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

紅白裏合戦~②「ぐしゃ人間」

3番手は、ぐしゃ人間。

フロントの女性3人に、ヘルパーの男性ドラマーを加えた4人編成。

前回、ライヴを観た時は、正直言ってまだまだだと思ったが、先日、発売されたCD-Rアルバム「ぐしゃのうた」は、なかなか良い出来で、非常に気に入っている。

ところで、常日頃、ガールズ・バンドと言うのは可哀想だな、・・・と、私は感ぢていた。何故なら、女性だと言うだけで、頭ごなしに馬鹿にされたり、あるいはその逆に、手放しで誉められたりと、男性のバンドと同様の、シビアな批評が下されない場合が多いからである。

女性だって真剣に物事に取り組んでいるのだ。

ゆえに、私は出来るだけ、(性別による差異を認識こそすれども、)女性と男性とを上下分け隔てせず対峙しているつもりなのだが、その誠実さ(←自分で言うな!!)が仇となり、時として、「女性に厳しい」「女性蔑視」などと非難される事がある。しかし、実際、どちらがどうなのかと言う事は言うまでも無いと思うので、その判断は貴殿に委ねるとしよう。

・・・と、日頃のうっぷんを晴らした所で、本題に戻ろう。

さて、この日のライヴで気づかされたのは、ぐしゃ人間の表現しようとしているものは、非常に幅が広いと言うか、スケールが大きい上、更に、シュールな世界観をも併せ持ったものであると言う事であり、言い換えるならば、壮大な“ぐしゃワールド”とでも呼ぶべきものを体現しようとしているのではないだろうか?・・・と言う点である。

また、ぐしゃワールドと言うのは、おそらく、ベースの綾野嬢によるジャケ・イラストに象徴されている様な、まず、何だか訳の解らないものが際限なくごちゃごちゃと溢れかえっている景色がアリ、良~く見ると、そこには、お菓子なんだかゲロなんだか原色のウンコなんだか解らない数々の物体が散乱し、更に、手前に佇む生き物は、不気味ではあるが、しかし笑顔で微笑みかけている・・・と言った、実に混沌かつ不条理極まりない世界観を指している様にも感ぢとれた。

とは言え、そもそも、「女心は秋の空」と言うことわざにもある様に、女性と言うのは気分屋で、感情に左右されて、思考が猫の目の様に目まぐるしく変わるものなので(←偏見?)、それは単に、女性特有の世界観であると言うだけの話なのかも知れない。

また、やはりライヴ自体には、何か物足りないものを感ぢたのも事実であった。当初、私はそれを、強烈な自己主張を持ったリーダーの不在、あるいは、明確なポリシーの欠如ではないか?と推察したのだが、アルバムを聴く事によって、これは単に、音数の少なさであったり、微妙な音色の違いをライヴハウスでは再現する事が難しいせいであろうとの結論に至った次第である。

「ぐしゃのうた」。本アルバムにおいては、陰鬱なキーボードや、邪悪なエレキ・ベースの音色が、ともすれば散漫になりがちな混沌とした世界観を表現するにあたり、アルバムをひとつのトーンでまとめ上げる“芯”の役割を果たしている様に思われた。また、そうしたアルバムを貫く統一感が、七変化するヴォーカルや、繊細かつ多彩な音色のギター・プレイの魅力をも、更に引き出していると言う事実も、見過ごしてはならないだろう。

スタジオ録音による作品と、ライヴ生演奏とのギャップ。これをいかにして埋めるか?と言う課題は、幅広い音楽性の再現を目指す者にとっての宿命であるがゆえ、こればかりは、ぐしゃ人間の今後の成長に、期待をかける他に術はない。

最後に。(今回、歌詞の内容については触れなかったが、)ぐしゃ人間とは、“捻じ曲がった愛を謳(うた)う”、「どくいりきけん」な、殉愛の戦士達なのである。

・・・かな?(^^;)

(つづく)


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