そして、宇宙から来たと公言する、謎の転校生は、俺の隣の席に座る事となった・・・。
ヘ~カくん「ウフフ。ボク、地球の事、良く解らないんで、色々教えてたもれ。」
キチロー「あのよ~。地球の事・・・て、お前、ふざけるのもいい加減にしろや。どこの世界に、宇宙から来たなんて戯言、マジで信ぢる奴が居るかって~の。ゲームのやり過ぎで、現実認識出来なくなってんぢゃねえよ。この妄想野郎がよ!!」
ヘ~カくん「・・・鈴殿。かような事を申されても・・・。」
キチロー「鈴殿?殿って、おめえ、何時代の人間だ、コノヤロ!!」
俺は、ヘーカくんの頭を、軽く小突いた。
ヘ~カくん「ぐすん・・・。知ってるでござる。これが地球で言う所の、イジメでござるね。地球では、転校生はイジメの対象だって、パパ上からも聞いていたでござるが・・・。」
キチロー「し~・・・!!馬鹿言うなって、この程度の事でイジメ呼ばわりされた日にゃあ、かなわね~ぜ。解った解った。地球の事で知りたい事があったら、何でも俺に聞いてくれや。」
ヘ~カくん「ホントでござるか!!やはり鈴殿はやさしいクラス・メートでござる!!」
キチロー「何だよ。調子の良い奴だな~。まあ、いっか。それよか、苗字を殿付けして呼ぶのはやめてくれよ。俺にはキチローって言う、あだ名があるんだから。」
ヘ~カくん「解ったでござる~。キチロー殿。」
キチロー「だから、殿はやめろって・・・。」
やれやれ、この調子で、このうぜえ転校生と仲良くやっていかなきゃいけね~って思うと、先が思いやられるぜ・・・。
とは言え、退屈過ぎる学校生活には、飽き飽きしてた所だからな。
「まっ、いっか。」
(つづく)