やっと下校時間になったか・・・。
と言うのも、あいつときたら、授業中から休憩時間から、トイレに至るまで、俺のそばから離れず、下らねえ質問ばっかしやがるんだもの。ホントに何も知らねえのかな・・・。
ところが、学校を出ても、あいつは俺のそばから離れようとしない。
キチロー「おい、宇宙人!!もういい加減にしてくれよ。俺は家に帰るンだからさ。」
ヘ~カくん「え~!!ボク、キチロー殿の家に行ってみたいデス~。地球の小学生が、どんな家庭生活を送っているか、興味深々なのデス。」
キチロー「は~・・・。ぢゃあ良いけどさ、遅くなる前に帰れよ。」
そして俺は、ヘ~カくんを連れて、自宅に戻った。
キチローのママ「あら、キイチロウ(本名)。お帰りなさい。言い忘れてたけど、今日からホーム・ステイの子がうちに来るから、仲良くしてあげてね。」
キチロー「ええっ!?まさか!!」
俺は振り返って、ヘ~カくんを見つめた。
ヘ~カくん「ウフフフ・・・。」
そう。そのまさかであった。自分を宇宙人だと称する謎の転校生は、今日から我が家に居候する事になっていたのであった。
こいつは、先が思いやられるぜ。トホホ・・・。
(つづく)