Mr.エレクトの独り言 紅白裏合戦~④「肉奴隷」「謹成祝花(ちかなりしゅくか)solo」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

紅白裏合戦~④「肉奴隷」「謹成祝花(ちかなりしゅくか)solo」

ホント、いつの話だ!!って事で、遅いルポはいつもの事でありマスのでお許しを・・・。

順序が逆デスが、トリの「謹成祝花(ちかなりしゅくか)solo」は、女性の舞踏家サン。最近は、ロックが中心のライヴハウスにも、舞踏家等の進出が著しいが、世の中には様々な表現方法があるので、あくまでも“無理”せず、色々な表現形式と出会う機会を増やせると言う意味では、これは歓迎すべき事であろう。また、舞踏はロックと異なり、観客の反応がどうであろうが、自分のやりたい事、すなわち、目的に対するストイックさを必要とし、観客もまた、他人に惑わされず、自己と向き合う事を余儀なくされるがゆえ、独自の審美眼を養うには、非常に良い訓練になるのではないだろうか。

そして、その前に出演したのが、「肉奴隷」。これは、男性ひとりのノイズ・パフォーマンス・ユニットで、申し訳無い事に、私は酔っ払ってグロッキー状態で、演奏の方はあまり集中して観ていなかったのだが、アメリカに対する批判等のナレーションか何かから始まり、ヴォイス+反復するノイズによるコラージュ・サウンドっぽかったと思う・・・。しかし、ラストにハプニング?が起きた。実は、4番手の、本ライヴ企画者である組織暴力幼稚園の演奏が終了すると、観客の一部はフロアから退出してしまっており、肉奴隷の演奏が終わる頃には、客数は若干まばらとなってしまっていたのだが、演奏終了直後、「肉奴隷」氏は、自分の着ている服に火をつけ、フロアに割って入り、床を転がったり、PAスペース保護の防壁に身体をぶつけて火を消すと言う、“焼身自殺”パフォーマンスをやらかしたのだ。それだけなら良いが、またその直後、楽屋から飛び出して来て、店内後方奥の流し場で、“水浴び”パフォーマンスを始める始末。よほど熱かった、と言うか、かなりの火傷をしたとみえて、その後、病院に運び込まれた模様。断っておくが、私は何も、このショッキングな行為を賞賛するつもりも無ければ、その逆に、笑いものにしようと言う訳でも無いのであるが、何と言うのだろう、この“焼身自殺”パフォーマンスは、当然の事ながら、元より計画していた出し物である事には違いないのだが、観客の数や反応次第では、「とりやめにする」事も出来た訳で、しかし、「やり遂げなければ」、この日の演目が成立しないと言う、表現者自身の強い自己完結欲求と言うか、その追い詰められた精神状態に、私は、「いたたまれない」気持ちにさせられたのであった。

ゆえに、表現方法や、その内容、私の趣味嗜好は抜きにして、「肉奴隷」氏の、時に自傷行為も辞さない、表現行為に向かう、その思いつめた心情を目の当たりにし、なんともやるせない感情を抱いたがゆえ、私は、この日の事を、ブログに書き遺しておこうと思った次第なのである。

(報告オワリ)