途上でも良いのではないだろうか。
遅くとも良いのではないだろうか。
現在位置やペースで判断すべきではなく、人それぞれなのではないだろうか。
目的に向かって進んでいるなら良いのではないだろうか。
目的も無く、ただ生きているよりは・・・。
ただ生きるとは、ただ死に向かうと言う事である。
ゆえに、生きる事とは、死への行進に逆らうと言う事でもある。
よって、本来は、自分を“生かす”のではなく、自分を“活かす”と言う意味でも、“活きる”と言い換えた方が良いかも知れない。
生きるのは簡単だ。
命さえ繋げば良いのだから・・・。
結局、私は、身に沁みて解っているのだ。
人は皆、死ぬのだと言う現実を。
そして、もはや取り戻せやしないものを求め続け、その途上で死ぬのだと言う事を・・・。
おそらくは、それが、この虚無感の正体であろう。