要するに、結果に対して、初めて報酬なり賞賛が与えられると言うシステムに対する、反発。
より良い商品を作り出す事によって、得をするのは、ご主人様。
もちろん、優れた結果を出すためには、それだけの時間や労力がつぎ込まれていると言う事も、事実。
しかし、スタート地点の差。これを考慮に入れずして、結果のみで判断する事に対する、疑問。
持って生まれた才能ならばともかく、それにせよ、片腕しか無い者は、五体満足な者には、容易に敵わぬと言う、現実。
とは言え、人それぞれ、求めるものは違う訳で、より多くの人を喜ばせる事が出来る“商品”に成り得るかどうか?と言う点が、商売の基本理念であるならば、この私の考えは、邪道。
だが、表現と言うものは、人それぞれ違い、何に対して共感するかと言う事も、人それぞれに異なって、当然。
エリートや金持ちの80パーセントより、障害者や持たざる者の90パーセントを、私は高く評価すると言うだけの、話。
ただし、障害者や持たざる者が70パーセントの努力しかしないのであれば、逆。
財産より情熱、能力より努力、技術より気持ち、すなわち、結果より経過を優先させたいと考える、言うなれば、経過至上主義。
・・・と、こんな事ばかり言ってるから、私は、いつまで経っても、負け組なのだ。
・・・て、誰に?
結果至上主義ならぬ、結果“市場”主義に屈したならば、ともかく。
そんなものに誉められても、嬉しくも何とも無い。
資産の量や、才能の有無に関わらず、私は、反発心の無いものが嫌いなだけなのだ。
100億円の絵があるとして、それは、その絵を100億出しても欲しい人間と、そいつらに売りつけて金を得たい人間にとって意味があるだけで、自分のこころに感動をもたらさないのであれば、私にとっては、何の意味も価値も無い。
・・・て、無人島に住んでるつもりか!!
・・・俺は。
いい加減、負けを認めろよ。