フフフ・・・。無能・無気力・無感動の3拍子揃ったこのボクが、無意味・無価値・無期懲役のヒキコモリ地獄の果てに、やっと見つけた、生・き・が・い・・・。
スネトと言う生贄を、自ら自殺に追い込む事は、ボクの絶望的なまでに呪わしき人生を劇的に変革するに余りある、とっても刺激的な儀式になりそうな予感がするよ。
フフフ。フフフフフ・・・。
翌日。ボクは早速、行動を開始した。まずは、スネトのブログ「蛇の穴」にコメントし、名前を覚えてもらわなくっちゃ。待てよ。ところで、ハンドル・ネームはどうしよう。のひ太はもちろん、ダメオぢゃ意味無いし・・・。
そうだ!!良いアイデアがある!!
ボクは、自分が、スネトを地獄に堕とすための“死神”役であるとの考えから、“シニガミ”をもぢって、“ニシガミ”と名乗る事にした。
さて・・・と。次は、仲間探しだ。いくらボクでも、たった独りで、スネトを自殺に追い込めるはずが無い。同ぢ様にイジメにあって、鬱になってる小学生を探し出すんだ。そして、自殺願望のある者を集め、その中の誰かをリーダーに祭り上げ、ネット上に自殺サークルのサイトを開設させ、集団心理によって、本来、個別であるはずの死への恐怖を取り除き、その後は・・・。
そしてボクは、やはりイジメを苦に、ネット上の掲示板に、自殺願望をほのめかせる書き込みをしていた、“鬱ノ宮”と名乗る小学生を発見した。
こいつは使えそうだ・・・。
後は、スネト、そして鬱ノ宮、そして、もっと多くの、イジメに苦しむ、精神の不安定な奴らを集め、そのこころを操り、惑わせ、狂わせ、死を賛美させ、集団自殺をそそのかし・・・。
フフフ・・・。楽しい。生まれてこの方、こんな楽しい気分を味わうのは、初めてだ。
こんなに、人の死が待ち遠しいなんて・・・。
どうやら、この世に、復讐を成し遂げる事以上の快感は無いって言う話は、ホントだな。
ウフフ。ウフフフフフ・・・。ウフフフフフフフ・・・。
アハハハハハハハハハハハハ・・・!!
(つづく)