Mr.エレクトの独り言 「マリア観音」ライヴ報告書(2006年5月31日/後編+7月13日)

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

「マリア観音」ライヴ報告書(2006年5月31日/後編+7月13日)

★5月31日<第3部>弾き語り

後半は弾き語り。この日は、歌詞の意味が解る様、ハッキリと言葉を発音するのでは無く、むしろ音響的に使用。前半の風景画の如きドラム・ソロと同様、心象風景を音像のみで描写するかの歌唱法が用いられていた。

★7月13日<第1部>弾き語り

そして、この日は再び、歌詞を丁寧に発声する、従来のスタイル。しかし、何と言っても、最近のヒットは、歌唱パート終了後のインスト部分において、多重録音SEをバックに奏でられるギター・ソロ。これが、何度聴いても素晴らしい。緩慢な空気を徹底的に排除し、曖昧な音を極限まで削ぎ落とし、厳しく選び抜かれた音塊。どれほど自己を律すれば、あの様な、贅肉を絞り抜いた、鋭く尖った刃物の先端の如き音色が出せるのであろうか。また、それらは、哀愁に満ちた楽曲と相まって、“無念の情”と言うものを想起させ、多くの人間が、日常、まともな社会生活を営むために、こころの奥に押し隠し、抑圧している、孤独感や疎外感と言った感情を、強烈に喚起させるのである。

<第2部>ゲスト:西川裕一・崎田武志

ゲストは、打ち込み~ギター~キーボード他を様々にからめながら、情景描写的なインストゥルメンタルを奏でるデュオ。過去に音源等は作成していたが、このデュオでの生演奏は初めてトノコト。ゆえに、未完成な部分も多く感ぢられたが、その緩やかな音像は、サイケデリックな感触もあり、構成が上手く行けば、もっと陶酔感が得られるサウンドになるのでは?との期待が持てた。しかし、崎田氏は音楽を演るために渡米するそうで、このデュオでの演奏は、とうぶん無さそうなのが残念である。

<第3部>ドラム・ソロ

今回は、同日の弾き語り同様、前回の美術家的素養を反映させた演奏から一転、再び、「技は力の中にあり」とばかりに、非常にパワフルな演奏であった。木幡のドラム・ソロ演奏の歴史も長いが、それら二種のパターンいずれも、そのスタイルが完成されつつあり、今回も、やり過ぎる事無く、演奏中、心地良い緊張感を持続し得たのではないだろうか。

★いずれにせよ、やはり、マリア観音/木幡東介の魅力は、ライヴを観てナンボなので、貴方も、自分で足を運び、自分の目や耳で判断して欲しい。なお、遠方でお越しになれない方のために、以下、会場売りオンリーの2作品を紹介しよう。

★各1000円(CD-R作品)~いずれも無題。当店にて通販可能。←詳細

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①(画像左)全5曲収録の、ギター・ソロ・パフォーマンス。多重録音SEをバックにした、エレキ・ギター演奏。

②(画像右)全8曲収録の、エレキ・ギター弾き語り作品。ヴォーカルを数回被せる等の、新しい試みがなされている。