何とかって名前の向こう(外国)の女優だかシンガーの、妊婦セミ・ヌード写真を使用した地下鉄貼りポスターの件。
一度は、シールで隠したけど、結局、オリジナル・デザインで貼り出す事になったらしい。
問題は、その件について、ワイド・ショーか何かで街頭アンケートをするんだけど、私には、答えている人達が、本当に自分の価値観や倫理観で答えているとは思えないのだ。
何て言うのか、これを否定すると、「感性が古い」だとか「時代遅れ」と言われるんぢゃないかって恐れるあまり、本心に蓋をして、現代の風潮に迎合している気がするのね。
もちろん、価値観や倫理観なんて、時代や地域によって、刻々と変化していくものだし、それはそれで構わないんだけど、外れる事を異常に恐れると言うか、暗黙のうちに、個人(自分)の意見を封殺する様な圧力に、私は、いやな予感を感ぢずにはおれないのである。
ところで私はと言えば、あのポスターに対してはノーである。妊婦ヌードの必然性を感ぢないと言うか、これは間違った意識かも知れないが、まず、生理的にいやである。更には、さもこれが時代の最先端だと言わんばかりの、あざとさばかりが鼻について仕方無い。
この世は、実に面白い遊技場である。私達の為すほとんどの行いが、支配者達の集金システムに繋がっているのだから。恐ろしい事に、隷従する事はもちろん、逃避も、そして反逆すらも、奴らの仕組んだシナリオの一つでしかないと言う、この事実。
私達の姿は、さしずめ、神の手の平の上で踊らされている、あやつり人形とでも言うべきか。
経済活動への徹底的な拒否、不参加。現段階では、そうする事でしか、支配者の糸(意図)を断ち切る術はないと、私には思えるのだ・・・。