初めてスターリンの存在を知ったのは、高校生の頃。高校の時の同級生Tの中学時代の友人の家が、下校する(駅まで行く)道の途中にあり、Tに紹介され親しくなり、しょっちゅう遊びに行ってた。その彼とはバンドもやったりなんかして、彼は後に広島のハードコア・パンク・バンド自我に参加し、自殺レーベルの20センチEP「自殺オムニバス」にも参加している、ベースのYABUKIクン(以下、Y)。ちなみに私、広島出身デス。言い忘れたけど。・・・で、そのYの母親は自宅で内職しており、こづかいに余裕があったのか、週刊女性雑誌(当時は週刊女性、女性自身、女性セブンの3種)を数種買ってて(3種共だったか?)、スターリンは、その記事で変態スキャンダル・バンドとして紹介されていたのデシタ。1981年の秋頃だったかな?で、すぐ好きになったかと言うと、実はそうでは無くて、すごく嫌悪していたのデスよ、これが。何でかと言うと、何て言うのか・・・「すごく卑怯な」感ぢがしたのデスね。音楽以外の大暴れとか、スキャンダラスな事で有名になっている事が何だか許せなかった。でも、その数ヶ月後、翌年の年始だかに、恒例の「NEW YEAR ROCK FES」がTVで放送されて、スターリンは「バキューム」で登場した訳デスが、これでコロッと見方が変ったのデス。まずはその歌詞、と言うか、そもそも「バキューム」と言う題材を歌にする事自体が、少年にはかなりのカルチャー・ショックだったし、ちゃんと演奏してるって言うか、「バキューム」を聴いた事ある人なら解かると思うけど、サビの所で「バ・キューム!!」って、変にポップなロックで、今考えたらラモーンズなんだけど、嫌いだったのが一転、すんごく好きになりマシタ。
その前後、前出のYが広島市内でDOLLを売ってる店を見つけてきて(当時は書店扱いでは無かったので、普通の本屋では全然扱ってなかった)、バック・ナンバーとかも買ったりして、その時のDOLLの最新号が第4号くらいぢゃなかったかな?で、早速、高円寺のBOYに電話して、発売されたばっかりの、スターリンのファースト・アルバム「trash」を、通販で購入した訳。ちなみに、EP「スターリニズム」は、もう売り切れだった。
その頃は、既にアナーキーからクラッシュを知り、広島でも深夜放映されていた「ファイティング80’s」でモッズのファンになり、Yがレコードを買って来たおかげで、ピストルズやダムドも聴いてたかな。パンク的には・・・。
そして「trash」が届いた!!この続きはまた次回・・・。