実家に居た頃、母がたまにこう言った。「たまには肩でも揉んでよ・・・」と。しかし、何だか照れくさい。そんで適当にちょいちょいやると、「全然効かんよ、そんなんぢゃあ・・・」とダメ出し。で、やけくそで思いっきり力を入れると、「痛い痛い、そんなに強くしちゃ・・・」。ぢゃあどうすれば良いの・・・と途方に暮れると、「ここ、ここ、ここよ・・・」。そこを揉む。「ああ、そこそこ、もっと強く・・・」。先ほどと同ぢくらい、力を入れても、今度は良いらしい。
音楽もそんなもの。ただ激しくやりゃあ良いってもんぢゃ無い。きちんとツボを押さえないと、単なるノイズにしかならない。
まずは揉む力が無いと駄目だし、更に気持ち良いツボを知らなきゃならない。ポピュラー・ソングに留まらず、ノイズ・ミュージックを好きな人でさえ、やはりそれなりのツボはあるはず。
「うるさい」と「激しい」は違う。