初めは、価値観を共有出来る、気の合う友だった。
しかし、だんだん、小さな差異が許せなくなってくる。
「直せ」と言っても「直らない(直さない)」。
ましてや、あちらもこちらに小さな不満をぶつけてくる。
そして、小さな差異と小さな不満は、やがて大きな亀裂と化す。
・・・かくて、昨日の友は今日の敵となってしまう。
「好きになる」と言う事は、相手の中にある、自分に都合の良い部分を好きになると言う事ではなく、相手と自分との差異を認める事なのかも知れない。
相手が自分の思い通りにならないからと不満を抱くのは、自分のエゴでしかない。
きっと、貴方が好きだったのは、共通点はいくつかあれど、どこかしら自分とは異なる部分を持った“他人”ではなく、“自分自身”だったのだろう。
人と人には、“違い”があるから、面白いのにね。