二番手、M.J.Q。これは、遠藤ミチロウ、山本久土、クハラカズユキによる、アンプラグド・パンクを謳い文句にしているユニットで、主に、ザ・スターリン時代の曲のセルフ・カヴァーをレパートリーとしている模様。この日は、ミドル・テンポで長めの曲が多かったのだが、久しぶりに聴いた「溺愛」が良かった気がする。ミチロウ氏の、他の人に無い魅力は、あの独特な節回し(なまり?)だと思うので、バンド編成による音が大きいだけの単調な曲より、静かめでも良いから、メロディに抑揚のある曲の方が、私的には好みなのだ。なお、M.J.Qは、初のフル・アルバムが、先日、発売されたばかりである。
三番手、モモヨ&リザード。前回同様、現AUTO-MODのメンバーのバッキングに加え、今回は、オリジナル・メンバーであるキーボードのコウ氏も復帰し、全面参加。前回の復活を観ていないので比較は出来ないが、あのアクの強いベースのフレーズと共に、リザードの要であったキーボード・サウンドを聴く事が出来た。モモヨ氏は、声があまり出ておらず、現役を遠ざかっていたブランク感は否めないが、選曲やMC等に、観客を楽しませようとの意志が強く感ぢられた。実際、前向きなエナジーとポップさに溢れた楽曲群は、実に明快で、非常に魅力的であった。唯一異色だったのは(個人的にはツボであったが)、紅蜥蜴時代の楽曲「白いドライヴ」の再演であったろうか。また、ライヴの途中、近年の創作曲をモモヨ氏がギターで軽く弾いてみせたのだが、ドアーズの「THE END」のイントロを思い出させるインド音楽風(?)のインスト曲で、こちらも、なかなかに興味深いものであった。
以上。報告オワリ