Mr.エレクトの独り言 ヒメのヒーメン

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

ヒメのヒーメン

ゴキコンに続き、これまた、ずいぶん古い話であるが、書こうと書こうと思いつつ、ずっと後回しにしていたのだった。昔、昔、ある所に・・・。

さて、戸○純を観た!!実は、何を隠そう、今の今まで戸○純のファンだった事は一度も無い私である。当時、宝島とか読んでた人は、たいてい戸○純も好きだったと思うが・・・。とは言え、別に嫌ってた訳でもなく、やはり戸○純はYMOファミリーって印象が強いのだ。

★戸○純(←超有名人ゆえ呼び捨て御免)は、熱狂的なファンから“姫”と呼ばれているそうなので、以下、“姫”と表記する。伏字にするのも、いちいち打ち込むのが面倒なので・・・。

・・・と、それは良いとして、今回は、いぬん堂氏率いるビルをバックに姫が歌うと言う企画。先にも述べたが、そもそも姫のファンでも何でもない私。「昔の名前で出ています」かよ~と、大した期待もしていなかったのだが、いやいやこれが、すごくカッコ良かったデス~!!その日から姫の大ファンになりマシタ~!!(←単純)・・・ってのは言い過ぎだが、マジで、良い声出してらっしゃいマシタ。流石にプロは高性能ちゅうか、良い仕事するな~って感ぢ。ビルがバックと言う事で、パンクっぽい選曲、それも歌い慣れた持ち歌ばかりだったのが良かったのかもね~。

そして、ヒメの次はヒーメンである。ヒメの前日だったのか翌日だったのか、既に記憶が無いのだが、ヒメ同様、池袋の手刀(チョップ)においてのライヴ。

ヒーメンとは、ゾンビー・ロリータと言う総勢50人くらい(←人数は適当)の女性ヴォーカルやダンサーを配した、ゴスロリ的パフォーマンス・グループ内の単独ユニットの一つだそうである。メイン・パフォーマーは基本的に、リード・ヴォーカルに“ぐしゃ人間”のマネージャー嬢、そしてサポート的な役割の女性ヴォーカルとのデュオ。そしてバックはゾンビー・ロリータの演奏メンバー(男性)が担当している模様。

さて、その内容であるが、これまた素晴らしく強烈なものであった。言うなれば、“拒絶反応”を音にした・・・とでも言うのだろうか。初見なので把握し切れなかった部分もあるが、まるでヒーメンならぬ“ヒメイ(悲鳴)”の様な女性の絶叫と、何かを破壊するかの様なヒステリック極まりない演奏。激しい音楽と言うのは多々あれど、たいていはフラストレーションの発散であったり、特定の敵を批判するためのもの、あるいは観客と高揚感を共有する事を目的としているのが常であるが、ヒーメンの様な、敵味方の区別無く、とにかく自分以外のすべてのものを否定し、支配下に置こうとでも言わんばかりの、自意識過剰を通り越したエゴイスティックなサディスティック・クイーンぶりは、実に潔く、爽快でもあった。

何だかんだ言っても、人前で音楽を演ると言う事は、コミュニケーションが最大の目的な訳であって、ヒーメンの様に観客無視と言うか、他人との交流を拒絶するかの様な姿勢は、むしろノイズ・ミュージックに近いものなのかも知れない。

ところで、他人を拒絶と言ったが、実際の所、ヒーメンには、それ以上の感覚、例えば、自分が女性である事に対する生理的嫌悪感等、精神と肉体とが相容れないと言った、自己分裂的な拒絶反応さえ感ぢて余りあるものがあった。

ヒメとヒーメン。いずれも感銘を受ける上質なパフォーマンスを観る事が出来た二日間。しかし、各々の主役である彼女らは、あくまでも舞台上の出し物として観る事が望ましい・・・。