Mr.エレクトの独り言 Mr.エレクトの「真・インディーズ講座」その①

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

Mr.エレクトの「真・インディーズ講座」その①

さて、前回の「インディーズ講座」が、その?まで続いたのか忘れた(調べる暇が無い)ため、タイトル変更して、再スタートさせて頂きマス。

そもそも、インディーズが、自主制作盤と呼ばれていた時代、青春の想い出や記録としてレコードを創る人達を大幅に除き、自主盤をリリースする側(アーティストなりレーベル)の意識を、解りやすく一口に言えば、「誰もしてくれないから、(面倒臭いけど)自分でやるしかない」と言うものであった。

また、当時の客やリスナーも、その様なアーティストのレコードを購入したり、ライヴを観に行くためには、自分で情報を得て、自分の足で現場に出向くのが当たり前だった。なぜなら、インターネットはもちろん、音楽雑誌や情報誌にも、その様なアーティストの情報は、ほとんど掲載されておらず、それこそ、ページの片隅のわずかな記事や、口コミで知る以外、情報を得る方法が無く、今起きている出来事を、自分の目で耳で確かめるためには、リスナー自身にも、自発的な行動力が求められていたのだ。

よって、アーティストに限らず、リスナーにも、自分もムーブメントに参加しているのだと言う意識が、多少なりともあったはずだ。

インディーズ、すなわち、自主独立。そして、それは、アーティスト(発信する)側から提示されるものではあるが、同様に、自主独立的な意識をもったリスナーと共に、創り上げていくものでもあったのだ。

だが、その様なシーン、及びアーティストが脚光を浴びると共に、観客の動員数が増えるのは良いが、それ(人間の集まる所)を大手資本が見逃すはずも無く、次から次へと、偽インディーズ的レーベルやアーティストが現われ、1980年代の半ばに起きた、空前のインディーズ・ブーム以降、音楽雑誌やサブカル雑誌への記事掲載も増え、インディーズ盤を購入出来る店も増え、情報やレコードを手にする事が容易となったのは良いが、それまでの様な、リスナーの自発的な努力など、もはや必要では無くなったのだ。

そして、結局、インディーズは、単なる小メジャーと成り下がり、インディーズ・レーベルや、所属アーティストの一部こそ有名にはなったが、インディーズ的な発想や意識を持ったリスナーを増やす事は出来なかった。

現代のリスナーにとっては、もはやメジャーだろうがインディーズだろうが、その区別など無意味であり、それを判別する事など不可能に近い。

私は、この国において、音楽に限らず、インディーズ的な人種が増える事は、今後も、有り得ないと確信している。いつの時代も、どの分野においても、インディーズ的な人間と言うのは、少数派なのだ。

だが、勘違いしてはいけない。現状に甘んぢているならば、それは単なる少数派(マイノリティ)であるが、インディーズとは、草の生えてない土地に種を蒔く事であり、虐げられている者の反逆であり、「してもらう」のを待つのでは無く、自らが“やる”人達の事を指すのである。

(つづく)