私にとって、あまり好きでない人間とは、殊更に“自分の事を特別扱いして欲しい”と考えている人である。
否。そう言った感情は、少なからず誰にでも、私にさえあるゆえ、それ自体は否定しない。
しかし、何と言うのか、そう言った感情に対する自覚と言うか、自己の潜在的な願望に対する正直さや純粋さを感ぢない場合が、多々あるのだ。しかも、可愛げが無いとでも言うのか、何故にそこまで、からっぽな中身を隠そうと、外見や体裁ばかりを取り繕うのか?
駄目人間、大いに結構。バカはバカで良いぢゃないか。自分の人生だ。誰かのために生きてるんぢゃねえ。
人から見下されるのが恐くて本当の自分をさらけ出す勇気が無く、他人より劣ってる(と感ぢる)事を知られる事が恥ずかしくてたまらない、そんな弱い自分のこころに蓋をして、いくら虚勢を張ったって、見る人が見れば丸見えだ。
すごいね。あんたはすごい。素晴らしい。
劣等感の裏返し。
本人にしてみれば、切実と言えば切実なんだろうが・・・。
下らねえ。
見栄っ張りめ。
せいぜい、他人から誉められる優秀なヒトに、そして世間様から認められる立派なヒトにでもなってくれ。
宇宙の広さを知らぬ者。
そして、誰をも愛せず、誰からも愛されぬ者よ・・・。
(つづく)