Mr.エレクトの独り言 センチメンタル出刃包丁の現在

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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センチメンタル出刃包丁の現在

さて、昨年末、新作CD-Rアルバム「頭痛の種」を発表した、センチメンタル出刃包丁(以下、セン出刃と略す)であるが、ベースの不純嬢が解雇されたため、本作は、前任ベーシスト(現・断絶間のギタリスト)、ヤミに氏がヘルプ・ベース&録音調整として参加している。

また、同アルバム発売日のライヴを最後に、ヴォーカルのAF妖介氏、ドラムのクスコヘッド氏も、共に脱退。セン出刃は遂に、リーダーでありギタリストの紺野自慰SX氏一人となってしまった。なお、同氏はメンバーを募集しつつ、独りでも音楽活動を続ける模様。また、脱退した他メンバーの動向は、現在まだ不明である。

それでは、最新作にして、上記メンバーによる最後の作品について解説しよう。

★センチメンタル出刃包丁「頭痛の種」全12曲収録(CD-R)¥1000
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本作は、かなりタイトなスケジュールで無理矢理仕上げた事もあり、一部には、歌唱や演奏に不満を覚えるテイクもあるにはあるが、楽曲のバリエーションや、思想を具体的に反映させた歌詞等には、格段の進歩が窺える。

とは言え、何にせよ、いつもながらの、さらけ出しの暴挙っぷりや、むき出しの嘔吐感が充満しており、相変わらずひでえな~(←誉め言葉)と思わせるに足る、最高にスカッとさせてくれる内容でもあった。何せ、彼ら自身の曲名からして、「まだひどくやれ」・・・なのである!!

1曲目、珍しく凝った曲調のインスト作品「偽りの希望への警鐘」にて、本作は、おどろおどろしく幕を開ける。

そして、2曲目に配置された「まだひどくやれ」は、一見、どうって事のないミドル・テンポの曲なのだが、性急な演奏イメージの強い彼らが、この曲をライヴで演ると意外にハマると言うか、外部に放出され得ないがゆえに内部に充満した“念”が余計に増幅され、不敵な迫力が増すのであった。また、その歌詞は、彼らのマニフェスト(宣言、あるいは声明)ともとれる内容で、これが実に素晴らしい(←素晴らしいとは言っても、どんなコンテストにも決して合格しないものなので、世間の皆様は、どうぞ、ご安心を・・・)。ここでは、「オーイエー!」との高らかなかけ声を繰り返した後に、あろう事か、「死んだ方がマシな人間だという事を誇れ」・・・と謳われているのである。更には、「これじゃあんまりひどい もっと まだひどくブッ壊せ」・・・とも。そこには、「俺は世界が見捨てた子供 ただ壊すために探し続けるのさ」・・・と謳われた、IGGY&THE STOOGESのアルバム「RAW POWER」の冒頭収録曲「SEARCH&DESTROY」に通ずる、世の中から疎外された人間に特有の厭世的な精神状態を垣間見る事が出来よう。

3曲目、「今すぐ子宮(ふるさと)に帰ろう」は、実にセン出刃らしい、紺野氏お得意の性急かつ扇情的な作風で、「まだひどくやれ」同様、ライヴ映えのする楽曲である。クスコ氏によるジミ・ヘンの様な(?)せわしないドラムも、実に心地良い。

4曲目「夢がない」。「嗚呼・・・夢が無い」との、夢どころか身も蓋もない言葉は、ライヴ中の妖介氏の虚ろな瞳を思い起こさせるものだ。しかし、上下リバーシブル仕様のジャケット・イラスト及び、「お前の正義は 自己満足の虚言に過ぎぬ お前の群れごと 処刑台から見下ろしてやる」との歌詞にも表されている通り、価値観とはあくまでも相対的なものであり、絶対的なものなどないのだから、そんなものに左右されず、道(未来)は自分で作るのだとの、絶望の果てにのみ獲得出来る反逆精神が、ここにはある。

(つづく?)

・・・しかし、「死んだ方がマシな人間だという事を誇れ」とは、何と、こころに響く言葉なのであろうか。

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