Mr.エレクトの独り言 SONIC’S RENDEZVOUS BAND/6CD BOX SET
FC2ブログ

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

SONIC’S RENDEZVOUS BAND/6CD BOX SET

SRBのCD6枚組ボックス・セット、買いマシタ!!実は、昨年末には届いていたのデスけど・・・。

P101001547.jpg

ちなみに、前回の記事でご紹介したハリー様にお教え頂いた情報によると、私がテープに録音して愛聴していたのは、「Strikes Like Lighting, Live 1978/79」と言うタイトルのブートLPだった様でありマス。しかし、どうやら友人に借りたものだったのか、自宅から現物は見つかりマセンでした・・・。

さて、ボックスの6枚も何度か通して聴きマシタ。前出の愛聴盤が、サンハウスに例えれば、活動後期の編集アルバム「ストリート・ノイズ」に近い感触の、パンク・ムーブメントの煽りを受けたかの様なエネルギッシュな内容だったのに比べ、ボックスの収録内容は、1975年のライヴから1978年頃にかけてのライヴ及びスタジオ音源等で構成されており、R&Rの古典的な楽曲のカヴァーから、MC5からの系譜を匂わせるデトロイト・ロック調の曲、ジョニー・サンダースを思い起こさせるジャンキー風なルーズな演奏等、意外に幅広い内容でありマシタ。6枚組なのに価格も5~6千円だし、これは実にお買い得ではないでしょうか。

なお、個人的には、やはりSRB自身のオリジナル曲や、パンク的なエネルギーに溢れたものに強く惹かれてしまうので、本当の所は、「Strikes Like Lighting, Live 1978/79」をお薦めしたい所。・・・とは言え、私の手元にも、ラスト曲がケツ切れした音の悪いテープしか残ってないし、アナログ盤が入手困難な現在、盤起しでも何でも良いので、これは是非ともCD化して、どこかのブート・レーベルからリリースして欲しいものでありマス。

ともあれ、SRBのみならず、ストゥージズやMC5にも共通する、デトロイト・ロックの魅力とは、演奏行為への過剰なエネルギー注入による徹底的な楽曲との一体化、そして、延々と繰り返されるリフがもたらす熱狂的なまでの興奮、高揚、恍惚、及び陶酔感でありましょうか。

想像するに、デトロイトとは自動車工業が盛んなため、常にどこからか自動車製造の騒音が聴こえてくるゆえ、人の喋る声も自然とでかくなり、よって、音楽もやかましいのが当然となり、なおかつ、一定のリズムで響き渡る工場の機械音を子守唄代わりに育ったせいで、リフを延々繰り返す事によってグルーヴを生み出す術を、知らず知らずに体得してしまっているのではないだろうかと推測されマス。(←って、あくまでも、筆者の妄想デスから!!)

なお、同アルバムに収録されている楽曲自体は、ボックスにもテイク違いながらも収録されているので、これぞデトロイト・ロックの真骨頂と言える楽曲を、いくつか挙げておくと、「ASTEROID B612」、「SONG L」、「GONE WITH THE DOGS」・・・と言った所だろうか。もちろん、「CITY SLANG」が最高にカッコ良い楽曲である事は言うまでも無いが・・・。

そして、最後にもう一つ、私がSRBを大好きな所以でもある、彼らが持つ魅力の一端を挙げるとするならば、スロー・テンポの穏やかな曲だけでなく、へヴィで激しい曲においてさえ、そこはかとなく、えも言われぬ哀感が漂っていると言う点に尽きるであろうか。

退屈なるがゆえに、私は求める。必要以上の没頭を、異常なまでの没入を、そして、一心不乱の熱狂がもたらす陶酔と恍惚を。不純物の混ざる余地すら無く、腐敗物など寄せ付けぬ、極めて純度(殉度)の高い、密度の濃い刺激を・・・。