Mr.エレクトの独り言 童話教育「子無きジジイの子育て奮闘記」④
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Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

童話教育「子無きジジイの子育て奮闘記」④

チチ「そもそもぢゃ。教師に出された質問なりテスト、すなわち、あらかぢめ答えが用意されている、敷かれたレールに、疑問無く乗っかって、それを優秀にこなしたからって、何が偉いものか!!おめえの言う百点とは、ただ単に、出された餌を残さず綺麗に食べる牛や豚と一緒だっちゅ~の(←ゼスチャー付)!!」

ムスコ「だっちゅ~の・・・て、古ッ!!」

チチ「うぉっほん・・・(外したか?)。古いも新しいも無え。ええか、ムスコよ。ワンパクでも良い、たくましく育って欲しい・・・てな、テレビCMから生まれた流行語があったが(←またも古い)、ワシはあえて、こう言おう。反発しても良い、たくましく育って欲しい・・・と。」

ムスコ「ぢゃあ、何?チチギミは、テストを白紙で出せとか、突拍子も無い解答を書き込めとでも言うの?」

チチ「チャウわい!!わしが、そう言うストライキ的な、何も努力せずして何かを得ようとする輩を嫌いなのは、おまんもよう知っとうぜよ?ええか、ワシが言うとるのは、百点満点の百点を超えろと言うコッタ。まあ、仮に百点取れんでもええわい。出された問題に全問正解する事ぐらい、日本中の何人ものお子様がクリアし得るんやから、そんなものは勉強以外に取り柄の無い優等生やロボット三等兵に任せとけってコッタ。おめえが本当にワシのムスコであるならば、出された問題を解くだけに飽きタラズ、さっきも言うたが、設問の不備を突くも良し、あるいは、テスト問題作成者の用意した模範解答を超える、予想もしない答えを出せって事よ。そこまでやって、初めて百点満点を超える101点を獲得出来るのぢゃ、フォッフォッフォッ・・・テコト。」

ムスコ「無茶苦茶や!!このオッサン!!無茶やて、そんなん!!イッツ・オンリー・リフジンやて~!!ホンマのトコロ。」

チチ「なんや?リフジンってな、李婦人って事かいな?まあ、ええわ。ええか、ムスコよ。負けと思うな、思えば負けよ(だったかな?)って言葉もある様に、ワシがおめえを学校へ行かせとる理由は、何者かに仕組まれた無意味なレースに強制参加させられ、他の生徒と競い合わせる事が目的ぢゃあ無え。うんにゃ、もちろん、学校や教育の真の目的はそこにある。ワシら庶民を競い合わせ、ワシらが人より抜きんで少しでも上に行こうとすればするほど、もっと上の方で、ワシらを操っている奴等が、更に肥え太るってな仕組みよ。だ・か・ら・こ・そ、おめえまでが、そんな馬鹿げたレースに参加して、百点とったのなんのと、人間が本当に“生きる”と言う事とは無縁の喜びに浸っている様が、わしには許せんと同時に、無性に哀しかったんよ。そう、ワシがおめえを学校に行かせとる真の理由は、おめえを教師や学校と闘わせるため、ひいては、このリフジンな社会構造とケンカさせるためよ。」

ムスコ「だったら、学校なんか行かなきゃ良いぢゃん・・・。毎日、遊んでいられるしさ・・・。」

チチ「それで自由になったのかい?それで自由になった~つもりか~い?」

(つづく)