Mr.エレクトの独り言 「病気マン/病気でも....2007」「ハイパーキューブ/三半規管」

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

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「病気マン/病気でも....2007」「ハイパーキューブ/三半規管」

★病気マン「病気でも....2007」(CD-R)¥300
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①「PAIN(winter ver.)」②「ひぐらしのなく頃に remix」③「ユメノヨウナモノ~シアワセノカタチ」④「うしの歌」

劇団ゴキブリコンビナートの団員でもある、病気マンの単独作品。ゴキブリコンビナートがそうである様に、病気マンの魅力とは、ライヴ会場において観客側がリスクを共有する事によってしか理解し得ないものである。・・・と言う事を大前提に、以下の解説をお読み頂きたい。

本作を手にとって、まず最初に感心したのは、その大胆な切り口にである。・・・と言っても、収録内容にではなく、人目に触れぬ病院に隔離されている患者が書いたかのイラストが目を引く、近所のコンビニでコピーされたであろうジャケットの、極めていい加減な切り方(裁断方法)・・・にであった。(^^;)

第一印象としては、気がつけば教室の隅っこに居るクラスで一番目立たない奴、何を考えているか解らないキモい奴、どこの学校にも居るそんな奴、・・・ところが、ある朝、登校して下駄箱を開けたら、絶対に在り得ない・・・、と言うか、在って欲しくない、そいつからのラブレターが入っていた!!・・・と、思わず、そんな気持ちにさせられてしまう様な作品であろうか。

また、収録内容を具体的に説明するならば、まるでJ-POPの様な曲タイトルに騙される者は、よもや居ないだろうが、鬱病、あるいはストーカーのつぶやきで幕を開け、果てしなく続く自虐的なまでの懺悔、そしてエロスとタナトスとが駆け巡る脳内のお花畑を、安っぽいディスコ・サウンドが空虚に彩り、ラストに再び、辞世の句の如き陰鬱な鼻歌が締めくくる。・・・と言った構成になっている。

そして、すべてを聴き終えた後、私はハッとした。もしやこれらは、ピンク・フロイドのアルバム「狂気」を意識した、しっかりとしたストーリーに基づく組曲的なコンセプト・アルバムなのではなかろうか・・・と。更に言えば、本作の最後に収録された、「うしの歌」なる曲名は、ピンク・フロイドのアルバム「原子心母」のジャケット(←牛のイラスト)を思い起こさせはしないか・・・とも。

・・・よって、本作は、そんなあらぬ妄想が脳裏をよぎる事必至な、無意識過剰が渦を巻く、隠れた・・・否、ベッドの下にでも隠しておかなければ人格を疑われる、・・・そんな名盤であると言えよう。

そこで、もう一度言う。病気マンの魅力は、観客すなわちリスナーがリスクを共有しない事には、絶対に伝わらない。

要するに、これは貴方が、この「狂気」に満ちたCD-R作品に対して、300円と言う貴重なお金をつぎ込めるのか否か?・・・と言う問いかけでもあるのだ。

なお、購入後のクレームは、アーティスト御本人様へ、お願いイタシマス。(^^;)


★ハイパーキューブ「三半規管」(CD)¥2415
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英語詞による、トリオ編成のロック・バンド。メロディや曲調からは、ジョー山中在籍のフラワー・トラヴェリン・バンド(以下:FTB)などが、まず頭に浮かぶ。・・・とは言え、本作には、FTB特有の突き刺す様なソリッドさや性急さは無く、彼らの持つ魅力の本質を挙げるならば、慈しみの精神に満ちた穏やかな時間の流れと空間の拡がりに彩られた、ある種、絵画の様なサウンド作りにこそあると見るべきであろう。

本作は、音楽に主義主張、及び過剰な刺激を求める方には不向きかも知れないが、肩の力を抜いて楽しめば、非常に心地良く聴ける作品である。

<余談>・・・ピンク・フロイドを引き合いに出すなら、病気マンではなく、むしろこちらであったか・・・。(^^;)


■上記2点は、当店にて販売中。

●次回は、組織暴力幼稚園のフル・アルバム「世界ノ罠ニハ騙サレナイ」(CD)を紹介イタシマス。
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