Mr.エレクトの独り言 自己を偽らざる者

Mr.エレクトの独り言

自主レーベル及び、日本人中古貴重盤ショップ、『エレクトレコード』オーナー、Mr.エレクトによる独舌日記!!

自己を偽らざる者

如何に虚を実に魅せる事が出来るかと言う点が評価の基準となる、エンターテイメント界の話であれば別だが・・・と、まずは最初に前置きしておく。

ぐしゃ人間、バビロンズ改めマグダラ呪念、これら二つの女性グループに、何故に私が興味を示すかと言えば、それには確かな理由がある。

(ちなみに、ぐしゃ人間のドラムは男性であるが、これは音楽的サポートとしての参加であると判断して差し支えないであろう。)

例えば、彼女らのうたにある歌詞の内容を好きかと問われれば、私の様な駄目人間にとっては、繊細なハートを刃物で切り刻まれるが如く、何度も何度も念入りに殺される思いを味合わされてしまうがゆえに、即答を避けたい心境著しい次第なのであるが(←回りくどい言い方・・・)、しかし、彼女らはあくまでも、ただ単に自己主張をしているだけに過ぎないのであって、必要以上に共感を求めている訳ではなく、ましてや男性(弱い生き物)である私にとってみれば、これは当然とも言える結果なのである。

よって、私が、彼女らを高く評価する所以は、彼女らが、男性の望む理想の(=男性にとって都合の良い)女性像を演ぢない事、すなわち、現社会体制における権力保持者(=男性)に媚びを売ったり、ひれ伏したりしないがゆえにであり、それはつまり、男であるとか女であるとか以前に、人間として、真の意味においての自分らしさと言うものを大事にしているゆえにであると思えるからに他ならない。

そして、勘違いしては困るのだが、それは決して、女である事を否定する事でもなければ、ことさら男を意識し、男と同等になろうだとか、男と対等になろうだとか、男の役割や地位を奪おうと言う事でもないのだ。

要するに、彼女らは、女性を男性の支配下に置く事はもちろん、人間を機械の歯車(あるいは家畜)としての価値しか認めぬ、親や世間や社会からの脅迫に屈する事なく、それら一方的に押し付けられた理不尽な要求(幻想)など相手にせず、意識的にせよ無意識的にせよ、自らの存在を、“自己を偽らざる者”足らしめていると言う点において、私は惜しみない拍手を送りたいと考える次第なのである。

ゆえに、これは男性の表現者にも、そのまま当てはまる。

つまり、私が好きなのは、自分を偽る事によって利益を得ようだとか、強者にひれ伏す事によって自己の価値を高めようとする輩ではないと言う事なのである。

およそ、この世の殆どの価値観は、私達を経済的にカモるため、すなわち、人間を搾取の対象として、従順な家畜にと貶めるためにあると言って過言ではない。

音楽まで、更にはロック、果てはパンクまでもが、そのための道具に成り下がっていると言う現実に、私は耐えられないのだ。